住宅会社の営業マンOBのファイナンシャルプランナーが「火災保険」のことを解説します。
これから加入を検討する方に分かりやすい解説を心がけています。不明なこと、ご質問は【お問い合わせ】からお気軽にどうぞ。

目次
保険の対象
火災保険を何に対して掛けるか?この「何」が保険の対象です。
火災保険では、この対象は3パターンから選ぶようになります。
「建物のみ」「家財のみ」「建物と家財の両方」です。
保険の対象を「建物のみ」にすると。
例えば、建物が火事になってしまった場合。
建物を「保険の対象」にしていますので、火事によって生じた建物の損害については補償されますが、同時に生じた家財の損害については補償されません。
保険の対象を「家財のみ」にすると。
保険の対象を家財のみにしている保険は、一般的に「家財保険」と言われています。
泥棒が窓ガラスを割って室内に侵入し、ブランドバッグとパソコンを盗まれてしまった場合。
家財を「保険の対象」」としていますので盗まれたバッグやパソコンは火災保険で補償されますが、割られたガラスは(建物に該当するため)補償されません。
既に「建物のみ」の火災保険に加入している方、「家財のみ」の保険はいつでも、どこの保険会社でも加入することが可能です。
保険の対象を「建物と家財の両方」にすると。
雷が原因で、窓ガラスが割れ、室内の衣類や布団が割れたガラスの破片によって使い物にならなくなってしまった場合。
建物・家財ともに保険の対象にしていますので、ガラスの修理代も衣類や布団の購入費用の両方ともが火災保険で補償されます。

「建物」と「家財」の見分け方。
エアコンは家財でしょうか?室外に設置されているエコキュートは?
極論で言うと、建物に緊結され持ち運びできないものが「建物」、持ち運びできる(動く)ものが「家財」です。
家電屋さんで買ったエアコンなどは「家財」のような気もしますが、壁に緊結されて動きませんので「建物」です。同様に、室外にありますが、エコキュートやエアコンの室外機も動きませんので「建物」です。

家財保険はいかがですか?
「家財保険はいかがでしょうか?」とおすすめすると、「ウチにはそんな立派なものは無いから!」とおっしゃる方がかなりの割合でいらっしゃいます。
上記で説明したとおり、「家財」とは敷地内において動くもの(車やバイクは自動車保険になります)ですので、実は、相当な額の家財があるはずです。
洋服・靴・バッグ類、布団・カーペット、ゴルフ用具・キャンプ用品・自転車、調理器具から冷蔵庫の中の食品、普段着ている下着から靴下まですべてが家財です。
保険会社各社のめやすでも、30代夫婦+子供1人の3人家族で「1,000万円超」の家財があるとされています。
さらに、「家財の地震保険」は効果的です。地震保険は単独では加入できずに必ず火災保険に付帯させなければなりません。補償の対象を家財にする火災保険に加入する必要があります。
(別な機会で解説します。)
まとめ
マイホーム新築後、建物を守るために「建物」に火災保険をつけると思います。
落雷の影響でテレビやエコキュートが壊れてしまった!敷地外に置いておいた自転車が盗まれてしまった!等々、家財の損害を補償してくれる「家財保険」もとても大事な保険です。
