火災保険加入のトリセツ

「火災保険」加入。マイホーム新築時の注意点。

「引き渡しまでに火災保険に加入しておいて下さいね!」
と引き渡しの1週間前に言われ、よくわからないままに慌てて加入してしまう。

こんなことにならないように気を付けなければなりません。住宅会社の営業マンOBのファイナンシャルプランナーが「火災保険」のことを解説します。

引用:Amazon(自書)

5分で読める「火災保険の入り方」

大事なことは多いけど「火災保険」もとても大事です。

マイホームの新築なんて一生のうち何回も経験できません。わからないことがたくさんあって当たり前。
ハウスメーカーの営業マンは、1年に何棟もお客様の新築に関わります。
「新築するための土地の選び方」、「間取りを考えるときの注意点」、「住宅ローンのアドバイス」、等々何でも丁寧に教えてくれますが、
なぜか「火災保険」の説明は、引き渡し直前に「さらっ」と済ませてしまいます。もうひとつ「税金」の話もそんな感じ?
ハウスメーカーは、新築工事を請け負う会社です。ハウスメーカーの担当者の方の仕事は、気持ちよく契約して頂き、トラブルなくスムーズに引き渡しすることです。皆様が「マイホームを取得するまで」のお手伝いをしています。
決して間違っていないのですが、皆さまにとっては「取得する(住む)まで」の時間よりも「取得して(お住まいになって)から」の時間の方が長く、大切なものです。

火災保険や税金は「お住まいになってから」のことなんですね・・・。
代わりに、「元ハウスメーカー営業」のファイナンシャルプランナーがこの記事で住宅用の「火災保険」の説明を致します。参考にして頂けると幸いです。

引用:Amazon(自書)

火災保険のトリセツ・完全版: あなたの保険「ダメ保険」ではないですネ?

火災保険とは?

「火災保険」とは建物が火災によって損害が発生した場合に補償する保険。のようですが、補償されるのは「火災」に限られません。風による損害、台風などによる水害での損害、盗難被害による損害などの幅広い損害の補償をする保険です。現在、各保険会社が販売している住宅用の「火災保険」は、このような幅広い補償内容の保険に変化しています。以前の「火災保険」は補償内容が狭く限られていたのです。
一般的には「火災保険」という名称で通用するので問題はありませんが、現在の保険の正式名称は「住宅総合保険」といいます。

火災保険加入する際に決めること。

火災保険加入するにあたって検討していく順番を解説します。
それぞれの詳細につきましては別記事で詳しく解説していきます。

①保険の対象を決めます。
■建物のみ
■家財のみ
■建物と家財の両方

②建物の構造級別。
建物の構造によって保険料が大きく変わります。わからない場合にはハウスメーカーなどにお聞きください。(木造・鉄骨造・コンクリート造、木造でも準耐火構造という場合もあります。)
※「木造」なのに、保険料を安くするために「鉄骨造」など他の構造で加入したり、不明だからと適当な構造で加入してしまうと、「告知義務違反」となり、保険会社から解約されたり、いざという時に保険金が支払われなくなってしまう場合があります。充分にお気を付けください。

③保険金額(契約金額)を決めます。
評価額を基準に設定します。評価額については別記事で。
※保険金支払いを受ける際に重要な役割となります。

④補償内容を決めます。
※補償を受ける際の、損害発生の原因の範囲を選択することが出来ます。
補償内容の範囲が幅広ければ、支払う保険料は高くなります。

⑤保険期間を決めます。
※保険会社によりますが、最長10年(地震保険は最長5年)。

⑥保険開始日を決めます。
※保険期間の初日です。通常の場合、夕方4時開始となりますのでご注意ください。任意で時間を変更可能です。

⑦保険申し込み(契約)~保険料支払い。

まとめ。

ここ数年連続して発生している「巨大災害」、今後も起こりうる自然現象だと充分に理解し、しっかりと備えなければいけません。
「よくわからないから」とハウスメーカーの担当者などの意見を尊重することなく、建物にお住まいになるご家族で相談し決めなくてはいけません。今後の記事で、補償される場合・補償されない場合、注意することなどを皆さんがわかりやすく理解できるように解説していきます。

ABOUT ME
real
元住宅会社の営業マン。 新築するお施主様の関心は「完成するまでに必要な」情報。土地探しやハウスメーカー選び、キッチンなどの最新設備などの情報収集にはとにかく一生懸命。 実は、「住むまでの時間」は「住んでからの時間」に比べるとほんの一瞬でしかありません。 お住まいになってから大事なもののひとつが「火災保険」です。 住宅営業マン当時から関わった「火災保険」について、みなさまが知っておいたほうが良い基本的な情報や用語などを解説しています。